1997年F1テレビ観戦日記

   オーストラリアGPブラジルGPアルゼンチンGPサンマリノGPモナコGPスペインGP
   カナダGPフランスGPイギリスGPドイツGPハンガリーGPベルギーGPイタリアGP
   オーストリアGPルクセンブルクGP日本GP欧州GP  

 第1戦 オーストラリアGP
    昨年のチャンピオンのヒルがフォーメーションラップでスタート出来ずリタイヤ、スタート直後の
    1コーナーでPPのヴィルヌーヴがリタイヤという大波乱で今年のF1は始まりました。
    初参戦の中野信治選手は時々コースアウトしてひやりとさせたものの、粘りの走りで見事に
    完走。(拍手)
    1位と3位に入ったマクラーレン、今年は好調そうでうれしいです。
    それにしても、ウィリアムスが二台とも消えるなんて、今年のF1はどうなるのでしょう。

 第2戦 ブラジルGP
    またしてもスタート直後の1コーナーでビルヌーヴがコースアウト、その他にもスピンやら接触
    やらが続出して、結局赤旗再スタートとなりました。
    その影響か、2度目のスタートでは右京選手がスタート出来ずにそのままピットへ。
    それでも4周遅れで何とかスタートして、苦しみながらも完走。
    その粘りと精神力には本当に拍手を送りたいと思います。
    中野選手もデビューから2戦連続完走、同僚のパニスが3位にはいりました。
    プロストチームは、そうエンジンが無限ホンダ、タイヤがブリヂストンなので、見事ブリヂストン
    初の表彰台となりました。
    表彰式のとき、ドライバーがかぶっているタイヤ会社のキャップは今まで「GOODYEAR」の青
    が当たり前でしたが、これからはブリヂストンの赤が度々見られるようになるかも知れません。

 第3戦 アルゼンチンGP
    通算600戦目という記念すべきレースでしたが、またまたスタート直後の1コーナーで接触、
    シューマッハ(兄)がリタイヤし、セーフティーカーが入ります。
    その後もクルサード、フレンツェン、2位走行中だったパニス、バリチェロ、ヒル、片山、中野・・・
    と次々リタイヤしていき、結局完走は10台。
    そんな中ヴィルヌーヴとアーバインが最終ラップまでギリギリの攻防を続け、最後はヴィルヌー
    ヴが逃げきりました。
    3位はラルフ・シューマッハがデビュー3戦目にして初の表彰台となり、ジョニー・ハーバートが4
    位に入りました。

 第4戦 サンマリノGP
    あの「イモラの悲劇」から3年。昨日のことのようでもあり、はるか昔のことのようでもあります。
    今年はセナの銅像が作られたようです。
    レースの方は最近続いていたスタート直後の1コーナーでのトラブルも無く、ヴィルヌーヴがPP
    からとばしていきます。
    記念すべき200戦目だったベルガーは残念ながら早々にリタイヤ、中野もなんとヒルに追突さ
    れてリタイヤ、4位走行中だったハーバートもリタイヤしてしまいます。
    そしてピットインしたトップ走行中だったヴィルヌーヴがギヤトラブルでそのままリタイヤ。
    結局フレンツェンが初優勝を飾り、シューマッハとアーバインのフェラーリ勢が地元で2〜3位と
    なりました。
    それにしても、ヒルに追突された中野選手、当然のことながら悔しそうでした。

 第5戦 モナコGP
    レース開始30分前から降り出した雨がレースに大きく影響しました。
    初めてのPPのフレンツェンはスタートで大きく出遅れ、2位スタートのシューマッハがいきなり飛
    び出します。
    タイヤのチョイスに失敗したウィリアムズと直前のセッティング変更がうまくいったフェラーリ。
    その差は二台ともリタイヤと1位・3位フィニッシュという結果に表れてしまいました。
    狭い市街地コースで激しい雨、レースは当然のことながらペースが上がらず、二時間で終了と
    なりました。(F1では予定周回数に満たなくても二時間以上はレースは行われません。)
    次々とマシンがリタイヤしていく中、残念ながらハッキネンも中野もリタイヤ。
    そんな中、予選からトラブル続きで苦しかった右京選手が見事に完走を果たしました。


                                                 ページのTOPに戻る

 第6戦 スペインGP
    スタート時、何台かがエンジンストールし、スタートがやり直しとなりましたが、その後は大きな
    波乱の無いレースでした。
    その中で右京選手・中野選手が共にギアボックストラブルでリタイヤしたのが残念です。
    後半、2位パニス以下が1位ヴィルヌーヴを激しく追い上げる中、道を譲らなかった周回遅れの
    アーバインが「ブロッキング・ペナルティ」をとられました。(結構珍しい・・・。)
    何しろ、プロスト自らがオフィシャルやフェラーリのピットに抗議に向かった程でしたから・・・。
    結局レースはヴィルヌーヴが今季3勝目、パニスが2位となりました。
    これは、ブリヂストン・タイヤの最高順位です。
    同じプロスト・無限ホンダチームの中野選手も、少し前から「シートが危ない」という噂があるそう
    ですが、何とか頑張って欲しいものです。

 第7戦 カナダGP
    アクシデントの多いレースでした。
    スタート直後、アーバイン、マグヌッセン、ハッキネンなどが接触して1コーナーにイエロー・フラッ
    グが出されます。
    父親の名前のついたサーキット、地元の期待を背負ったヴィルヌーヴでしたが3周目にリタイヤ、
    右京選手も7週目でリタイヤしてしまいます。
    8〜9周目にSAFTY CARが導入され、その後もラルフ・シューマッハがタイヤバリヤに激突し
    てリタイヤ、再び1コーナーはイエロー・フラッグ。
    一方、タイヤ・トラブルで予定外のピットインをする車が続出。
    後半、シューマッハがタイヤ・トラブルで予定外の3回目のピットインをした直後、トップを走行中
    のクルサードがピットインし、そこで何とエンジン・ストール。
    その間にパニスがクラッシュし、その場でドクターの手当てをうけたあと救急車で運ばれました。
    レースの方は再度SAFTY CARが導入された後、56周終了時点で赤旗中断。
    そこで、予定周回数(69周)の75%を終了している、ということでレース成立。
    中野信治選手が6位で初入賞、初ポイント獲得となりました。
    パニスの事故を思ってか、表彰式ではシャンパンファイトも無かったようですし、中野選手もあま
    り祝福されないままでしたが、やはり「おめでとう」と言いたいと思います。

 第8戦 フランスGP
    チームの地元コースでのGPで予選12位というポジションをゲットした中野選手に期待が集まり
    ましたが、残念ながらリタイヤ。
    「僕の単純なミスです」とインタビューに応える中野選手、見ていて辛かったです。
    レースの方はPPから飛び出したシューマッハが終始リード。
    途中から降りだした雨が終盤激しくなり、スピンやコースアウトが続出し、シューマッハも一瞬コ
    ースアウトしますが、無事コースに復帰しました。
    チェッカー直前の4〜6位あたり以降の「ポイント争い」はかなり激しいものがありましたが、周回
    遅れだったのを兄シューが先に行かせてくれたおかげでもう1周出来たラルフが無事ポイントを
    ゲットし、兄弟愛を見せつけました。(でも何となく釈然としないものが残ったのも事実です。)
    片山選手も苦しみながら何とか11位でチェッカー。 次のレースにつなげて欲しいものです。
    そうそう、たばこのCMが禁止されているフランスでのレースということで、各車いつもと違うデザ
    インになっていましたが、ウィリアムズの車のボディの横とリヤウイングに大きく書かれた「?」が
    笑えました。

 第9戦 イギリスGP 
    本当に泣くに泣けないレースでした。(涙)
    まず、予選でもう少しでF1参戦88戦目にして初めてミカ・ハッキネンがポールポジションをとれ
    そうだったのに、終了直前にウィリアムスの二台に抜かれてしまいました。
    そして迎えた決勝。 いきなり、フレンツェンのエンジンストールでフォーメーションラップからやり
    直しとなり、フレンツェンは最後尾スタート、レースは1周短くなり59周で争われることになりました。
    しかし、スタート直後右京が早々にトラブルでリタイヤ、フレンツェンとフェルスタッペンが接触して
    セーフティーカーが導入されます。
    5周目からレースが再開されますが、その後もヴィルヌーヴがピットイン時にトラブルで30秒もか
    かって大幅に順位を下げたり、ピットイン直後のシューマッハがスローダウンし、ピットには戻っ
    たもののそのままリタイヤ、更にアーバインもピットロード出口でストップするなど波乱に次ぐ波乱。
    その中で、1ストップ作戦が成功し、シルバーストーンを本拠地とするマクラーレンのハッキネン
    がトップに!!  ついに88戦目にして初優勝のチャンスがやってきたのです。
    ドキドキしながら画面のミカを見つめていたら・・・な、ななーんと52周目に突然のスローダウン。
    残るは6位に上がった中野のポイントゲットだっ、と思っていたら・・・な、なななーんとファイナル
    ラップでストップ。
    結局ミカの初優勝も中野の二度目のポイントゲットも砂の中に消えて行ってしまいました。(号泣)
    でも、インタビューに答えるミカも中野も「自分のやるべきことを精一杯やった」という満足感からか、
    とても爽やかなすっきりした表情をしていたのが、印象的でした。
    ああ〜、それにしても、表彰台の中央に立つハッキネンの姿が見たかったです。(涙)

 第10戦 ドイツGP
    4戦ぶりに戻ってきたベルガーが、いきなりポールポジションをとって驚かせてくれました。
    ただ木曜日に行われた記者会見で「来シーズンはベネトンには乗らない」と明言、一方若手の
    フィジケラ(ジョーダン・プジョー)が早くも来季のベネトンとの契約を決め、「ベルガー引退説」も
    流れる中で始まったレースでした。
    スタート直後、いきなりフレンツェンとアーバインが接触して両者リタイヤ、その直後にクルサードも
    スローダウン、その後もディニスがハーバートに追突して両者リタイヤ、ヴィルヌーヴ、バリチェロも
    リタイヤ、など次々と消えて行きます。
    そんな中、片山右京はピットインを逃してガス欠でリタイヤ、と悔やんでも悔やみきれないミスを
    犯してしまいました。
    上位陣はピットイン以外での順位移動もほとんど無いまま終盤まできましたが、あと数周という
    ところで、2位でスタート、一時はトップにも立ち2位走行中だったフィジケラがタイヤをバーストさせ、
    タイヤ交換後一度はコースに戻りますが、やはりリタイヤ。
    結局「絶対勝って、世界に自分が健在であることを示したかった」というベルガーがPOLE TO
    WINを成し遂げました。
    ポイント狙いで堅い走りをしていたシューマッハがしっかり2位に入り、イギリスGPで惜しくも優勝を
    逃したハッキネンが久々に3位で表彰台に上がりました。
    今回のレースは終盤上位陣の間に秒数の差があった為、それほどはらはらすることはありません
    でしたが、中野選手がもう少しで6位ポイントゲットだったのに残念です。
    レース後、右京選手はインタビューにも最初答えられないほど悔しそうでしたが、この悔しさを早く
    レースで晴らして欲しいものです。

                                                 ページのTOPに戻る

 第11戦 ハンガリーGP
   何と言ってもデーモン・ヒルのレースでした。
   11周目にシューマッハを抜いてから、1位を走り続け、アロウズ・ヤマハエンジン・ブリヂストンタイヤに
   それぞれ初優勝をもたらすかと思われましたが、何とあと1周半というところで、スロットルトラブルから
   ギヤチェンジが出来なくなりスローダウン、30秒差をつけていたヴィルヌーヴに抜かれて2位に終わって
   しまいました。
   それにしても、予選(?)でレースカーを壊したというシューマッハがヒルやヴィルヌーヴに次々抜かれて
   いくというシーンは珍しかったですが、終わってみれば4位でしっかりポイントを取っているところが
   さすがです。
   中野選手もシューマッハのすぐ後ろに迫るなど、大健闘しました。
   終盤はシューマッハ兄弟、アーバイン、中野選手がほとんど連なるように走っていましたが、最後の
   最後でアーバインがストップし(中野選手と接触?)、中野選手が6位で2度目のポイントをゲット
   しました。(拍手!)
   苦しいレースが続く右京選手も10位で完走、レース後も明るい表情が少し出てきました。
   ジョニー・ハーバートが3位に入ったのはうれしかったですが、よいスタートをきって期待されたハッ
   キネンが途中リタイヤしてしまったのは、本当に残念でした。(涙)

 第12戦 ベルギーGP
   土曜日の朝のセッションでクラッシュしたハッキネンが力なくコースに倒れる姿を見たときには、本当に
   ショックで心臓が止まりそうになりました。
   でもさすがにF1ドライバー、鍛え方が違います。 予選5位とまずまずの位置につけました。
   また、マクラーレンチームから来シーズンもハッキネン、クルサード両ドライバー体制で行くことが発表
   され、一安心というところです。
   レースの方はさすがスパ・フランコルジャン・サーキット、直前に土砂降りとなり、スタート時には止んだ
   ものの、コース上は水浸し、セーフティカーに先導されての異例のスタートとなりました。
   そして4周目からが本当のレースとなり、シューマッハがあっと言う間にアレジ、ヴィルヌーヴをか
   わしてトップへ。
   レース中もコースの一部では雨が降り、一部では止んでいるという難しいコンディションの中、ウィ
   リアムズ勢がずるずると後退していきます。
   そんなレースの中で、シューマッハがドライビングだけでは無く、タイヤのチョイスや車のセッティングも
   含めた総合力の強さを見せつけて、見事に優勝しました。
   フィジケラが自己最高の2位に入り、途中1度コースアウトしてどきっとさせた(苦笑)ハッキネンが
   今シーズン3度目の3位に入りました。

 第13戦 イタリアGP
   フェラーリの赤に染まったスタンドとは対照的に、予選の結果はシューマッハが9位、アーバインが
   10位、ポールポジションはかつてのフェラーリのエースドライバー、ジャン・アレジでした。
   レースの方は、今年のF1の中では波乱が少なかった方のレースと言えるのでは無いでしょうか。
   初日の金曜日に大クラッシュを起こし、その後遺症で鎮痛剤を打ってのレースとなった右京選手が
   ホイールが割れるというアクシデントでリタイヤ。
   途中2回も fastest lap を出したミカ・ハッキネンが4位走行中に突然スローダウン、一旦ピットインして
   順位を大幅に落とし、結局9位に終わってしまったのが残念でした。(涙)
   ジョニー・ハーバートがラルフ・シューマッハと接触してコースアウト、タイヤバリヤに正面から激突した
   ときはひやりとさせられましたが、二人ともリタイヤはしたもののジョニーも無事で一安心。
   「ポールシッターが優勝できない」というイタリアGPのジンクスのせいか、PPからスタートして順調に
   トップを走っていたアレジがピットインの時、同時にピットインしたクルサードに前に出られてしまい、
   そのまま1位クルサード、2位アレジでチェッカー。
   結局フェラーリ勢はシューマッハ6位、アーバイン8位に終わりました。
   尚、国際自動車連盟は練習走行中、追い越し禁止の黄旗を無視したヴィルヌーヴ、クルサードの
   二人に猶予付き出場停止処分を課しました。 いずれも8−4戦の執行猶予付きです。
   また、ベルギーGPで3位に入ったミカ・ハッキネンですが、燃料違反で失格となってしまいました。(号泣)

 第14戦 オーストリアGP
   来シーズンのシートが次々と決まっているようです。
   ジャン・アレジがザウバーに移籍(ハーバートは変わらず)、何とベネトンはフィジケラとブルツという
   体制に決まりました。
   一方昨年のチャンピオン、ヒルはジョーダンでラルフ・シューマッハとコンビを組みます。
   レースの方は予選でミカ・ハッキネンが2位、決勝日の朝のウォーミングアップでもトップ、ということで
   期待が高まりました。
   ポールはヴィルヌーヴでしたが、ミカが見事なスタートを決めてトップで1コーナーに飛び込みます。
   いよいよF1参戦93戦目、今日こそは初優勝!!と力が入った直後、何と最終コーナーでスローダウン、
   いきなりリタイヤとなってしまいました。(号泣)
   私にとっては、ここで1lapもかからずに今年のオーストリアGPは終わってしまったようなものです。
   とは言ってもレースは続き、トゥルーリがトップを走り続け、スタートで3位に落ちたヴィルヌーヴも2位
   まで順位を上げてきます。
   そして、徐々に差を詰め、遂にピットストップ後トゥルーリの前に出て、そのままチェッカー。
   一方チャンピオン争いの相手、シューマッハは予選9位からのスタート、しかもアレジとアーバインが
   からんで出されたイエローフラッグを無視して、10秒間のペナルティ・ストップを課せられます。
   しかし、さすがにシューマッハはただ者では無く、トゥルーリなど上位陣が次々リタイヤしたおかげも
   あって最終的には6位入賞、ワンポイントを獲得してチャンピオン争いを鈴鹿まで持ち越しました。
   そうそう、一つ気になったのは、スポンサーだから仕方が無いとは言っても、レース中継の合間にアレジ
   が後藤久美子と一緒に出ているゲームのCMか流れること。
   他のものならともかく、後藤久美子に「そこで抜くのよ」などと言われながらF1ゲームに興じるアレジの
   姿をレースの途中で見せられるのは、何とも興ざめです。

 第15戦 ルクセンプルクGP
   W杯アジア最終予選で日本がホームで韓国に負けた日、プロ野球セ・リーグでヤクルトの優勝が決まっ
   た日、そしてジャイアンツの宮本投手が最後の登板をした日、もう一つ大きなスポーツイベントが残って
   いました。
   F1ルクセンブルクGP、F1参戦94戦目にして初のポールポジションを獲得したミカ・ハッキネンの
   Birthdayグランプリです。
   先週のオーストリアGPで2番グリットから見事なスタートを決めて1コーナーを制しながら、1周目を
   終えることなくエンジントラブルでリタイヤとなったミカ。
   今度こそは、初優勝で自らの誕生日を祝ってくれるものと信じてスタートを待ちました。
   今回もミカはスタートを決めて飛び出しましたが、中盤グループが絡み、フィジケラ、ラルフ・シューマッハ
   がリタイヤ、一度はコースに復帰しピットインしたミハエル・シューマッハ、右京もリタイヤとなってしまい
   ました。
   スタートがうまくいったのに前をふさがれる形となってしまった右京選手は、インタビューに答える表情も
   本当に悔しそうでした。
   更に中野選手が白煙を吹き上げてストップ、アーバインもリタイヤなど、次々と消えていく中、ミカは
   ファステストを叩き出しながら順調にトップを走り続けます。
   そして、ミカと1−2体制を作っていたマクラーレンのもう一台、クルサードが42周目にスローダウン。
   放送席で「こういうシーンは・・・」と言った途端、またもや悪夢のようなシーンが・・・。
   何と、43周目を終えたばかりのミカがエンジントラブルでスローダウンし、44周目に入ったところ、ピット
   レーンの出口に車を止めてしまいました。
   結局、またもやヴィルヌーヴが優勝、2位アレジ、3位フレンツェン、4位ベルガー・・・と今年でF1から
   撤退するルノーエンジンが上位を占めました。
   いつになったらミカの初勝利が観られるのか、と悔しいような悲しいような何とも言えない気分でしたが、
   ミカ本人は、歩いてピットに帰る時もインタビューの時も何だかさばさばしているように見えました。
   自分は精一杯のドライビングをしたけれどエンジントラブルでは仕方が無い、という割り切りでしょうか。
   それにしても、早く表彰台の真ん中に立つミカの姿が見たいです。

                                                ページのTOPに戻る

 第16戦 日本GP
   10月10日に片山右京選手が今シーズン限りでF1から引退することを発表しました。
   通算94戦目、6回目の、そして最後の母国GPでは沢山の右京選手の名前入りの日の丸が振られてい
   ました。
   一方、高木虎之介選手が来シーズンティレルチームからF1参戦することが、発表されました。
   まだ、来季のチームが決まらない中野選手の行方が気になります。
   決勝前日のフリー走行中、黄旗を無視し、既にイタリアGPでの黄旗無視で執行猶予中だったヴィルヌー
   ヴが出場停止処分を受けましたが、ウィリアムズチームの抗議により暫定的に出場。
   PPからスタートしたヴィルヌーヴが、いいスタートを決めたシューマッハを何とか抑えてオープニングラッ
   プを制しましたが、2周目に何と4番手にいたアーバインが、ハッキネン、シューマッハを一気に抜いて
   2位に上がり、次の周回でヴィルヌーヴをも抜いて何とトップにたちました。
   そのままトップを疾走するアーバイン、そしてまさに「作戦通り」にシューマッハに抜かせ、自分はペース
   を落としてヴィルヌーヴをブロック、シューマッハをどんどん先に行かせるという、見事なまでの「セカンド
   ドライバーの役割」を果たします。
   その後、ピットインのタイミングでフレンツェンがアーバインの前に出てシューマッハに迫りますが抜くこ
   とは出来ず、こちらはヴィルヌーヴを援護することは出来ませんでした。
   結局フェラーリチームの見事な連携プレーでシューマッハが優勝、チャンピオン争いは最終戦に持ち込
   まれました。
   鈴鹿ラストランとなった右京選手は残念ながら8周でリタイヤ。
   「調子の良かったTカーで走れば良かった」とインタビューで応えていましたが、その表情も、スタンドの
   ファンに手を振る表情も意外にすっきりしていたように見えました。
   一方中野選手は、フロントウイングが壊れ、タイヤがはずれそうになりながらも白煙をあげながら何とか
   ピットに戻りましたが、残念ながら22周でリタイヤとなってしまいました。
   車がピットに納められてもなかなか降りようとしない姿に、彼の悔しさがよく出ていたような気がします。
   何とか最終戦でいい走りを見せてアピールし、来シーズンにつなげて欲しいと思います。

 *** ヴィルヌーヴ、日本GP記録無効 ***
   国際自動車連盟(FIA)は10月16日、日本GPでウィリアムズ・ルノーのドライバー、ジャック・ヴィルヌー
   ヴに科された1試合の出場停止処分に対する異議申し立てを、同チームが撤回したと発表。
   これにより、同選手の日本GP手の記録(5位)、獲得ポイント(2)とも無効となる。
   この結果、ドライバーズ・ポイントでシューマッハがヴィルヌーヴを1点リードして最終戦の欧州GP(スペ
   イン)を迎えることになった。

 第17戦 欧州GP
   ドライバーズチャンピオン争いが最終戦に持ち込まれ、1点差というまさに「勝ったほうがチャンピオン」
   というレースになりました。
   レース自体はヴィルヌーヴがPP、但し1コーナーを制したのはシューマッハでした。
   2位にいたフレンツェンが途中でヴィルヌーヴを先に行かせ、接近戦とはいっても波乱の少ないレース
   でした。
   途中、ヴィルヌーヴがシューマッハをパスしようとしたところで接触、シューマッハがリタイヤしてしまいま
   す。(後日、シューマッハ自身FIAの調査に対して「自分のミス」と証言)
   あとはヴィルヌーヴが6位以内に入賞してポイントをゲットするか、ということだけに興味が絞られてしま
   いました。
   しかし、残り3周となったところでミカ・ハッキネンが3位ちあがってきました。
   そして残り2周で2位、そして最終ラップのアイルトン・セナ・シケインで見事に1位に躍り出ました。
   夏以降調子のよかったマクラーレンでしたが、なかなか報われなかったミカ。
   遂に17戦目で優勝の栄冠を手にしました。(万歳)
   2位にもマクラーレンのクルサードが入り、ヴィルヌーヴは3位。
   それにしてもやっと手にした初優勝なのに、ヴィルヌーヴの「カナダ人初のドライバーズチャンピオン」
   の方に注目が集中してしまって、少々残念でした。(悔)

                                                ページのTOPに戻る


1997年F1世界選手権 レースカレンダー(全17戦)

  決勝日   開 催 地 PP  WINNER  ハッキネン 片山 中野
1.3月9日 オーストラリアGP ヴィルヌーヴ D.クルサード 3位 リタイヤ 7位
2.3月30日 ブラジルGP ヴィルヌーヴ  J.ヴィルヌーヴ 4位   18位  14位
3.4月13日 アルゼンチンGP ヴィルヌーヴ J.ヴィルヌーヴ 5位 リタイヤ リタイヤ
4.4月27日 サンマリノGP ヴィルヌーヴ H.H.フレンツェン  6位 11位 リタイヤ
5.5月11日 モナコGP フレンツェン M.シューマッハ リタイヤ 10位 リタイヤ
6.5月25日 スペインGP ヴィルヌーヴ J.ヴィルヌーヴ  7位  リタイヤ リタイヤ
7.6月15日 カナダGP シューマッハ M.シューマッハ リタイヤ リタイヤ 6位
8.6月29日 フランスGP シューマッハ M.シューマッハ リタイヤ 11位 リタイヤ
9.7月13日 イギリスGP ヴィルヌーヴ J.ウィルヌーヴ リタイヤ  リタイヤ リタイヤ
10.7月27日 ドイツGP ベルガー G.ベルガー 3位 リタイヤ 7位
11.8月10日 ハンガリーGP シューマッハ J.ヴィルヌーヴ  リタイヤ 10位 6位
12.8月24日 ベルギーGP ヴィルヌーヴ M.シューマッハ 3位 15位 リタイヤ
13.9月7日 イタリアGP アレジ D.クルサード 9位 11位 リタイヤ
14.9月21日 オーストリアGP ヴィルヌーヴ J.ヴィルヌーヴ  リタイヤ  11位 リタイヤ
15.9月28日 ルクセンブルクGP ハッキネン J.ウィルヌーヴ リタイヤ リタイヤ リタイヤ
16.10月12日 日本GP ヴィルヌーヴ M.シューマッハ 4位 リタイヤ リタイヤ
17.10月26日 欧州GP ヴィルヌーヴ M.ハッキネン 1位!! 10位 17位


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特別ニュース 〜シューマッハ、総合得点はく奪〜

 *** シューマッハ、総合得点はく奪 ***
   11月11日、ロンドン郊外で国際自動車連盟(FIA)の懲罰委員会が開かれ、F1レーサーのミハエル・
   シューマッハ(独、フェラーリ)に対し、今年のF1で獲得した総合得点(78点)、総合順位(二位)をはく奪
   することを決めた。
   同委員会は、今季最終戦の欧州GP(スペイン・ヘレス)デ、シューマッハが総合王座を争うジャック・
   ヴィルヌーヴ(カナダ、ウィリアムズ・ルノー)に接触した問題について、本人出席のもとに討議。
   「明らかに故意だった。しかし、本能的な反応で計画されたものではなかった」と結論づけた。
   シューマッハはこの最終戦で、自チームとの交信からラジエーターの故障のために完走できそうもない
   ことを知っていて、接触事故によるヴィルヌーヴとの共倒れによる総合優勝確保を図った疑いがもたれて
   いた。
   シューマッハに対しては、来季の出場停止、罰金については課さず、優勝五回など今季の各GPでの
   成績はそのまま残る。

 *** ウィリアムズ・ルノー、説明了承される ***
   8日付けの英国紙タイムズが、逆転総合優勝を果たしたヴィルヌーヴのウィリアムズ・チームとマクラー
   レン・チーム(ともに英国チーム)の両チームが協力して最終戦のレース結果を操作したという『談合疑
   惑』を報じた。
   11日のFIAではその疑惑に対しての聴聞も行われ、ウィリアムズ側の一点獲得すれば総合優勝出来る
   ヴィルヌーヴに無理をさせなかったまでのこと、と最後の一周でマクラーレンの二台に抜かれた背景を
   説明し、了承された。

 *** シューマッハのコメント ***
   「私が間違いを犯したことは認める。ここ二週間ほどは、本当にタフな日々だった。大事なのはこの
    経験から学ぶことだ」


オフ・ニュース

 ☆ 1月7日   フェラーリ、’98マシン披露

     フェラーリ・チームは、イタリアのマラネロで98年型マシン「649」を発表した。
     色はこれまでと同じ赤で、新規則に合わせて、車幅は179.5センチとスリムになり、溝入りタイヤを
     装着している。 公表出力は700馬力。
     ジャン・トッド監督「今年こそ、総合優勝を果たしたい」。
     ミハエル・シューマッハ「マシンとチームには満足。リラックスしており、モチペーションも高い」


 ☆ 12月16日  セナ激突死、ウィリアムズ側6人に無罪判決

     アイルトン・セナが1994年5月のサンマリノ・グランプリのレース中に激突死した事故原因を巡る裁判
     が、イモラで開かれた。
     過失致死罪に問われていたチーム・オーナーのフランク・ウィリアムズ被告ら6人に無罪が言い渡さ
     れた。
     検察側は事故原因として、メンテナンス不良のステアリングが壊れ、操縦を誤らせたとしており、
     技術責任者と設計者については上訴を示唆した。


 ☆ 12月2日  ティレル・チーム身売り!

     ティレル・チームが英国の大手たばこ会社「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)」を中心とした
     グループに買収されることが、ロンドンで発表された。
     新チームは1999年から活動を開始する。
     新チームはBATと今季チャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴのマネージャーが中心となって、株式を
     ティレル一族から買収、マシンは英国大手レーシングカーメーカーのレイナードが作る。
     新チームの名称は「ブリティッシュ・アメリカン・レーシング」となる予定。
     ティレル・チームは来年、高木虎之介選手がデビューを予定しているチームだが、国内の同チーム
     関係者は「新チームは再来年にスタートするもの。来年についてはドライバー契約も済んでおり、
     規定路線通りになるはず」と話している。



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          by YOKO IMAI                 (2000/02/03)